llvm-cgdata - LLVM CodeGen データツール¶
要約¶
llvm-cgdata [コマンド] [オプション] (<バイナリ>|<.cgdata>)
説明¶
ユーティリティ :program:llvm-cgdata は、コンパイルされたバイナリファイルに埋め込まれた raw codegen データを解析し、それらを 1 つの .cgdata ファイルにマージします。また、.cgdata ファイルをインスペクトして操作することもできます。現在、このツールはハッシュツリーの保存と復元をサポートし、モジュールにまたがるグローバルファンクションアウトラインを有効にし、後続のコンパイルでより効率的なファンクションアウトラインを可能にします。設計は拡張可能で、将来的にはグローバルファンクションマージなど、その他のコードジェンスマリーの統合とう最適化手法の導入が可能です。
コマンド¶
次のコマンドの少なくとも 1 つが必要です
- --convert¶
.cgdata ファイルをある形式から別の形式に変換します。
- --merge¶
バイナリの複数の raw codgen データを 1 つの .cgdata ファイルにマージします。
- --show¶
.cgdata ファイルのサマリー情報を表示します。
オプション¶
llvm-cgdata は次のオプションをサポートします
- --format=[text|binary]¶
出力 .cgdata ファイルの形式を指定します。
- --output=<文字列>¶
出力ファイル名を指定します。
- --cgdata-version¶
llvm-cgdata ツールのバージョンを出力します。
例¶
- .cgdata ファイルをバイナリ形式からテキスト形式に変換するには
$ llvm-cgdata –convert –format=text input.cgdata –output=output.data
- オブジェクトファイル内の複数の raw codegen データを 1 つの .cgdata ファイルにマージするには
$ llvm-cgdata –merge file1.o file2.o –output=merged.cgdata
- .cgdata ファイルのサマリー情報を表示するには
$ llvm-cgdata –show input.cgdata