llvm-cxxfilt - LLVMシンボル名デマングラー

概要

llvm-cxxfilt [オプション] [mangled names…]

説明

llvm-cxxfilt は、GNU c++filt ツールの代替として使用できるシンボルデマングラーです。一連のシンボル名を受け取り、それらのデマングルされた形式を標準出力ストリームに出力します。名前をデマングルできない場合は、そのまま出力されます。

コマンドラインで名前を指定しない場合、標準入力ストリームから対話的に名前を読み取ります。標準入力から名前を読み取る場合、各入力行は、有効なItanium名マングリングの一部ではない文字(英数字、 '.'、 '$'、または '_'ではない文字)で分割されます。名前間のセパレータは、そのまま出力にコピーされます。

$ llvm-cxxfilt _Z3foov _Z3bari not_mangled
foo()
bar(int)
not_mangled
$ cat input.txt
| _Z3foov *** _Z3bari *** not_mangled |
$ llvm-cxxfilt < input.txt
| foo() *** bar(int) *** not_mangled |

オプション

--format=<value>, -s

想定するマングリングスキーム。有効な値はauto(デフォルト、スタイルを自動検出)とgnu(GNU/Itaniumスタイルを想定)です。

--help, -h

コマンドラインオプションの概要を出力します。

--no-params, -p

関数のパラメータまたは戻り値の型をデマングルしません。

--no-strip-underscore, -n

先頭のアンダースコアを取り除きません。Mach-Oベースのホストを除くすべてのプラットフォームでデフォルトです。

--strip-underscore, -_

存在する場合、各入力名の先頭のアンダースコアを1つ削除してからデマングルします。Mach-Oベースのプラットフォームではデフォルトで有効です。

--types, -t

関数名だけでなく、型名としても名前をデマングルしようとします。

--version

llvm-cxxfilt 実行ファイルのバージョンを表示します。

@<FILE>

レスポンスファイル<FILE>からコマンドラインオプションを読み取ります。

終了ステータス

llvm-cxxfilt は、使用エラーが発生しない限り0を返します。使用エラーが発生した場合は、ゼロ以外の終了コードが返されます。

参照

llvm-nm(1)