llvm-libtool-darwin - Darwin向けライブラリ作成ツール

概要

llvm-libtool-darwin [オプション] <入力ファイル>

説明

llvm-libtool-darwin は、Darwin向けに静的および動的ライブラリを作成するためのツールです。

ほとんどの場合、ccoolsのlibtoolの代替としてそのまま使用できます。

オプション

llvm-libtool-darwin は以下のオプションをサポートします。

-arch_only <アーキテクチャ>

指定された<アーキテクチャ>のみの静的ライブラリをビルドし、ファイル内の他のすべてのアーキテクチャを無視します。

-D

タイムスタンプとUID/GIDにゼロを使用します。これはデフォルトで設定されています。

-filelist <リストファイル[,ディレクトリ名]>

<リストファイル>から入力ファイル名を読み取ります。ファイル名は<リストファイル>に1行につき1つ、改行のみで区切って指定されます。行の空白文字はファイル名の一部とみなされます。ディレクトリ名も指定されている場合、<リストファイル>の各ファイル名の前に追加されます。

-h, -help

このコマンドのヘルプと使用方法を表示します。

-l <x>

ライブラリ検索パスでライブラリlibx.aを検索します。文字列<x>が「.o」で終わる場合、「lib」を前に追加したり「.a」を後に追加したりせずにライブラリ「x」が検索されます。ライブラリが見つかった場合は、入力ファイルのリストに追加されます。見つからない場合は、エラーが発生します。

-L <dir>

ライブラリを検索するディレクトリのリストに<dir>を追加します。ディレクトリは、-Lで指定された順序で、デフォルトの検索パスの前に検索されます。デフォルトの検索パスには、ディレクトリ/lib/usr/lib/usr/local/libが含まれます。

-no_warning_for_no_symbols

シンボルがないファイルについて警告しません。

-warnings_as_errors

警告が出力された場合、ゼロ以外の終了ステータスを生成します。

-o <ファイル名>

出力ファイル名を指定します。正確に1回指定する必要があります。

-static

入力ファイルから静的ライブラリを作成します。

-U

実際のタイムスタンプとUID/GIDを使用します。

-V

このプログラムのバージョンを表示し、指定された操作を実行します。

-version

このプログラムのバージョンを表示し、すぐに終了します。

終了ステータス

llvm-libtool-darwin は、エラーが発生した場合、ゼロ以外の終了コードで終了します。それ以外の場合は、コード0で終了します。

バグ

バグを報告するには、<https://github.com/llvm/llvm-project/issues/>をご覧ください。

参照

llvm-ar(1)